説明
エチオピア オロミア州グジ、ウラガ エリア タベ・ブルカ・ウォッシングステーション。
周辺に暮らす300の小規模生産者(代表タデッセ・エレマ) 品種 在来系品種 処理 ウォッシュド加工
柑橘の爽やかなフレーバー、複雑なスパイシーなアロマが重なる明るいキャラクターです。
インパクトもありますが、酸味と後味の広がり、質の高さも伺えます。
タベ・ブルカ・コーヒーウォッシングステーションは
オロミア州グジzoneウラガのスケ・ワラカタ村近郊に位置します。
タベ・ブルカ・ウォッシングステーションを構えたのが2008年。近隣にウォッシングステーションの無かったこの土地に初めてできたウォッシングステーションでした。コーヒーのみならず社会的ミッションとして、この地域の学校や道路の建設にも寄与し、この土地のコーヒー産業と暮らしを支えてきました。現在は、周辺(10~20kmほど)の5つの集落に暮らす300名ほどの小規模な生産者がタベ・ブルカにチェリーを納入しています。高品質なコーヒーを生産するために、チェリーの品質に合わせたインセンティブを設けて、生産者のモチベーションを高め、持続可能なコーヒー生産を目指しています。
各農家は、コーヒーの生産だけでなく食用の作物を混植するのが一般的です。特にエンセーテ(ニセバナナの木)と呼ばれる植物は、この地域の主食でもあり、根に蓄えられたでんぷん質から主食が作られています。また、幹に多くの水を貯える特徴があり、農地に一定の湿度や雨の降らない乾季においてコーヒーの木を守ってくれる働きがあると言います。
品質とダイレクトトレード
収穫期に運び込まれたチェリーは、再選別によって熟度を均一に揃え、またウォータータンク内でフローターや過完熟なチェリーも丁寧に取り除かれます。その後、パルピングを行い、近隣を流れるブルカ川の水を利用して24-36時間の発酵工程の後に水路で水洗し、ウェットパーチメントに仕上げられます。乾燥工程では、攪拌とハンドピックを繰り返しながら、10日間前後かけてドライパーチメントに仕上げられます。エチオピアの法規制や取り決めの中、ECX(エチオピアのコーヒー取引所)に納入する必要があり、彼らのコーヒーは十分なトレサビリティや評価を得る事ができませんでした。近年になり、こうした流通の改正が行われたことを契機に、彼らは独自にコーヒーのダイレクトトレードを実施し、世界各国で高い評価を得ています。